過労 [ かろう ]
用語解説
過労とは、長時間労働や過度な業務負担、十分な休息を取れない勤務状態が継続することにより、心身に大きな負荷がかかっている状態を指す。
単なる疲れとは異なり、休んでも回復しにくく、健康障害や精神疾患、重大な事故につながる危険性が高い点が特徴である。
職場における過労は、慢性的な残業、休日出勤の常態化、人手不足による業務集中、成果やノルマへの強いプレッシャーなどが原因となることが多い。
特に責任の重い立場や代替要員がいない職種では、自覚のないまま過労状態に陥るケースも少なくない。
【過労によって現れやすい症状】
・強い疲労感が抜けない、常に眠い
・集中力や判断力の低下、仕事のミスが増える
・頭痛、動悸、めまい、胃腸障害などの身体症状
・不眠、食欲不振、気分の落ち込みや不安感
【過労と法的な位置づけ】
過労が原因で健康障害が発生した場合、労働災害(労災)として認定される可能性がある。
特に「過労死ライン」と呼ばれる長時間労働の基準を超えていた場合、業務起因性が認められやすくなる。
また、会社には労働者の安全と健康を守る安全配慮義務があり、過労を放置することは法的責任を問われる場合がある。
【退職・休職との関係】
過労状態が続くと、休職や業務軽減が必要になるほか、症状が重い場合には退職を選択せざるを得ないこともある。
医師の診断書をもとに休職制度を利用したり、勤務時間の短縮や配置転換を求めることが可能である。
過労は本人の努力不足ではなく、働き方や職場環境の問題によって生じるものである。
限界を感じた場合は早めに医療機関を受診し、主治医の意見を踏まえながら、休職・退職・労災申請などの選択肢を検討することが重要である。
心身の健康を守ることを最優先に判断する姿勢が求められる。
