退職合意書 [ たいしょくごういしょ ]
用語解説
退職合意書とは、労働者と会社が合意のうえで退職条件を確認し、その内容を書面にまとめた文書を指す。
主に退職日や退職理由、未払い賃金や有給休暇の扱い、守秘義務などについて、双方の認識を一致させる目的で作成される。
退職合意書は、自己都合退職や会社都合退職とは異なり、「合意退職」の形をとる場合に用いられることが多い。
口頭での合意だけでなく書面を残すことで、後日のトラブル防止や証拠確保につながる。
【退職合意書に記載されやすい主な内容】
・退職日および最終出勤日
・退職理由(自己都合・合意退職など)
・未払い賃金、退職金、有給休暇の扱い
・秘密保持義務や競業避止義務の有無
・紛争が生じた場合の解決方法
退職合意書に署名・押印すると、原則としてその内容に双方が同意したものとして扱われる。
そのため、内容を十分に確認せずに署名すると、不利な条件を受け入れてしまうおそれがある。
特に注意が必要なのは、「会社に対して一切の請求を行わない」といった包括的な清算条項である。
このような条項が含まれていると、後から未払い残業代などを請求できなくなる可能性がある。
退職合意書は必ず作成しなければならない書類ではなく、提出を拒否しても退職自体が無効になることはない。
内容に疑問がある場合は、その場で署名せず、専門家や労働相談窓口に確認することが重要である。
退職合意書は、円満退職のための確認書である一方、将来の権利に影響を与える重要な文書でもある。
