深夜残業 [ しんやざんぎょう ]
用語解説
深夜残業とは、労働基準法で定められた「深夜時間帯」に行われる労働のことを指す。
深夜時間帯とは、原則として午後10時から午前5時までの時間をいい、この時間帯に労働が発生した場合には、通常の賃金に加えて深夜割増賃金の支払いが必要となる。
深夜残業は、時間外労働や休日労働と重なるケースも多く、その場合には複数の割増率が適用される。
たとえば、法定労働時間を超えた深夜労働では「時間外割増」と「深夜割増」の両方が加算されるため、賃金計算が複雑になりやすい。
【深夜残業に関する割増賃金】
・深夜割増:25%以上
・時間外労働が重なる場合:合計50%以上
・休日労働が重なる場合:さらに高い割増率となる
深夜残業は、身体的・精神的な負担が大きい労働形態とされており、健康への影響が問題視されている。
慢性的な深夜残業は、睡眠障害や自律神経の乱れ、集中力の低下などを引き起こし、うつ病などのメンタル不調につながるリスクも高い。
そのため、会社には深夜残業を最小限に抑えるための労働時間管理や、健康配慮義務が求められる。
36協定の締結や、残業時間の上限規制、勤務間インターバル制度の導入などが対策として挙げられる。
【よくあるトラブル例】
・深夜残業をしているのに割増賃金が支払われていない
・管理職扱いを理由に深夜割増が除外されている
・タイムカード上は定時退社になっている
深夜残業は、賃金面だけでなく健康面・法令面の両方から慎重な対応が必要な労働である。
深夜労働が常態化している場合は、労働条件の見直しや相談窓口の活用を検討することが重要である。
