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労災 [ ろうさい ]

用語解説


労災とは、正式には「労働者災害補償保険(労災保険)」を指し、労働者が業務中または通勤途中に遭った負傷、疾病、障害、死亡などに対して国が補償を行う制度である。
労働者を保護するための公的保険制度であり、労働基準法および労働者災害補償保険法に基づき運用されている。
労災保険は労働者が一人でもいる事業場であれば原則として強制適用され、保険料は全額事業主が負担する仕組みとなっている。

労災には大きく分けて「業務災害」と「通勤災害」があり、業務災害とは仕事中に発生したケガや病気、または業務が原因で発症した疾病を指す。
一方、通勤災害は自宅と職場の往復、または合理的な経路での移動中に起きた災害を対象とする。
これらは労働者が働くうえで避けられないリスクを社会全体で補償するという理念に基づいている。

労災保険から受けられる給付には、療養補償給付(治療費の全額補償)、休業補償給付(休業4日目以降の給付)、障害補償給付、遺族補償給付、介護補償給付など多岐にわたる。
特に療養補償給付は自己負担がゼロであり、治療にかかる費用が全額補償される点が特徴である。
また、休業補償給付では賃金の一部が支給され、労働者の生活維持を支える役割を担う。

労災認定には「業務起因性」と「業務遂行性」の確認が必要であり、業務との関連性が認められるかどうかが判断基準となる。
近年では、長時間労働や職場のストレスなどによる精神障害・過労死の認定も増えており、メンタル面の労災も重要な対象領域となっている。

労災の申請は、原則として事業主を通じて労働基準監督署に提出するが、事業主が非協力的な場合には労働者が直接申請することも可能とされる。また、申請にあたっては医師の診断書や事故状況の説明などが必要となり、事実関係の整理が重要となる。

労災は労働者の安全と生活を守るための根幹となる制度であり、働くすべての人にとって理解しておくべき重要な仕組みである。
事故が起きた際に適切な補償を受けるためにも、制度内容や手続きの流れを把握することが求められる。

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