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使用者 [ しようしゃ ]

用語解説


使用者とは、労働基準法をはじめとする労働関係法令において、労働者を雇い、賃金を支払い、指揮命令を行う立場にある者を指す概念であり、
企業や事業主だけでなく、その代理人や使用者のために行動する管理職なども含まれる幅広い概念である。
法律上の「使用者」は法人そのものに限らず、実質的に労働者を指揮監督する権限を持つ者が該当しうるため、社長、人事担当者、店長、部署の責任者なども使用者として扱われるケースがある。

使用者には、労働基準法、労働契約法労働安全衛生法労災保険法など多くの法令に基づく義務が課されている。
例えば、適正な労働条件の提示、賃金の支払い義務、安全衛生の確保、労働時間の管理、ハラスメント防止、就業規則の作成・届出などが挙げられる。
また、労働者に対して安全に働ける環境を提供する「安全配慮義務」も重要な責務であり、これを怠ると損害賠償責任を負う可能性もある。

さらに、使用者は労働者を差別なく扱う義務も負っており、募集・採用・配置・昇進・育児介護休業の取り扱いなどにおいて、不当な差別や不利益取扱いをしてはならないとされている。
これには男女雇用機会均等法、育児介護休業法、パワハラ防止法など、個別の法令に基づく責務も含まれる。

また、労働基準法では、違反があった場合に「使用者」個人が罰則の対象となることもあるため、企業の代表者だけでなく実務上の責任者も法令遵守を徹底する必要がある。
たとえば未払い残業、違法な長時間労働休憩時間の不備、安全衛生管理の怠慢などが重視される領域である。

使用者の立場は、単に労働者を雇うだけでなく、法律上の多くの義務と責任を伴うものであり、労働環境の質を左右する大きな役割を持つ。
健全な雇用関係を築くためには、使用者自身が法令を正しく理解し、労働者が安心して働ける環境づくりを行うことが不可欠である。

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