未消化有給 [ みしょうかゆうきゅう ]
用語解説
未消化有給とは、労働者に付与された年次有給休暇のうち、取得されないまま残っている有給休暇を指す。
退職時や長期休職の前後に問題となりやすく、労働者にとっては本来取得できるはずの権利が十分に行使されていない状態である。
年次有給休暇は、労働基準法により一定の要件を満たした労働者に付与される法定の休暇であり、会社は原則として取得を拒否することはできない。
しかし、業務の都合や人手不足、職場の慣習などを理由に、有給を取りづらい環境が続くと未消化有給が発生しやすくなる。
【未消化有給が発生する主な原因】
・業務量が多く休暇取得が難しい
・有給取得に対する上司や職場の理解不足
・退職直前まで引き継ぎ業務が集中している
・取得申請を出しにくい職場風土がある
退職時には、未消化有給を消化してから退職日を迎えることが原則として可能である。
ただし、会社が時季変更権を行使できる正当な理由がある場合には、希望どおりの取得ができないこともある。
未消化有給は、原則として金銭での買い取りは認められていない。
ただし、退職時に限っては、会社が任意で有給の買い取りに応じるケースもあり、就業規則や個別の合意内容によって対応が異なる。
未消化有給を巡っては、退職時のトラブルに発展することも少なくない。
取得を拒否された場合や、取得日数に争いがある場合には、勤怠記録や就業規則を確認し、証拠を整理しておくことが重要である。
未消化有給は、労働者の休息と健康を守るための重要な権利に関わる。
退職や休職を考える際には、有給残日数を事前に確認し、計画的に取得することが望ましい。
