パワハラ [ ぱわはら ]
用語解説
パワハラ(パワーハラスメント)とは、職場内で職務上の立場や人間関係の優位性を背景に、労働者に精神的・身体的な苦痛を与えたり、職場環境を悪化させたりする行為を指す。
上司から部下への行為だけでなく、同僚同士や部下から上司への行為でも、生じた影響や状況によってはパワハラに該当する場合がある。
職場の安全と健康、安心して働ける環境を守るために、法律でも防止措置が義務化されている。
パワハラの典型的な行為には、暴言や侮辱、人格を否定する発言、業務とは無関係な私的な雑用の強要、過度に低いまたは過剰な業務量の割り振り、無視や隔離といった人間関係の切り離しなどがある。
これらの行為が繰り返されると、被害者は強いストレスを受け、心身の不調や離職につながることがある。
厚生労働省はパワハラを「職場における優位性を背景とした言動で、業務の適正な範囲を超え、労働者の就業環境を害するもの」と定義しており、会社は防止対策を講じる義務がある。
具体的には、パワハラ禁止の方針を社内に明示し、相談窓口の設置、研修の実施、迅速な調査と対応などを行う必要がある。
企業がこれらを怠った場合、是正指導や企業名公表などの行政的措置が取られることもある。
被害を受けた労働者は、社内相談窓口、労働局の総合労働相談コーナー、労働基準監督署、弁護士など多様な機関に相談することができる。
証拠として、音声・メール・メモなどを残しておくことも重要となる。
状況が深刻な場合は、労災認定が行われることもあり、精神疾患などにつながったケースでは補償の対象になる可能性がある。
パワハラは個人の問題ではなく組織の問題として捉えることが重要であり、職場全体が健全に機能するためには、日頃からコミュニケーションの質を高め、相互尊重の文化を育てることが求められる。
不適切な行為を見過ごさず、早期に対処する姿勢が働きやすい職場づくりにつながる。
