資格喪失 [ しかくそうしつ ]
用語解説
資格喪失とは、健康保険・厚生年金保険・雇用保険などの社会保険制度において、加入者が一定の条件を満たさなくなったことで「保険の加入資格を失うこと」を指す。
多くの場合、退職日・死亡日・被扶養者から外れる日などが資格喪失の発生日となり、その日をもって保険料の支払い義務や給付を受ける権利の範囲が変わることになる。
たとえば、会社を退職した場合、原則として「退職日の翌日」に健康保険と厚生年金の資格を喪失する。
資格喪失後は、国民健康保険への加入が必要となるか、もしくは会社の健康保険を任意継続する選択肢が発生する。
また、雇用保険においても離職した時点で資格が喪失し、翌日から基本手当(失業給付)の受給資格に関する手続きが始まる。
資格喪失のタイミングは非常に重要で、医療費の自己負担割合や失業給付の手続き開始日、年金保険料の支払い区分など、生活に直結する影響が大きい。
そのため、退職日と資格喪失日をしっかり確認しておかないと、例えば「病院受診の日に保険が効かない」「保険料の二重払いが発生する」などのトラブルにつながることがある。
また、扶養家族がいる場合は、配偶者や子どもの扶養認定が外れることでその人たちの資格喪失が起こるケースもある。
扶養から外れた家族は国民健康保険へ加入する必要があり、保険料の負担が増える可能性があるため、事前に状況を確認することが大切だ。
各制度ごとに資格喪失の取り扱いは異なるが、共通しているのは「状況が変わったときに速やかに手続きが必要」という点である。
会社任せにせず、自分自身でも資格喪失日を把握し、次の保険加入や必要な届出をスムーズに行うことが重要となる。
